2026/03/24 @ ズケヤマ (沖縄ネタ)
ハイサイ!ズケヤマやいびーん。
今回は、沖縄の方や沖縄に来たことがある方なら必ず一度は見たことがある、電柱の「アレ」について取り上げてみます。
街を歩いていると、電柱や公衆電話にペタッと貼られたこんなチラシを見たことはありませんか?
「男が立つ!! 098-XXX-XXXX」

具体的な商品名も、会社名も、ウェブサイトのURLも一切書かれていない。あるのは「個人輸入代行」という謎の言葉と、電話の番号だけ。しかも、デザインが数パターンあって、どの地域にも貼られてある、アレ。

「「「明らかにアヤシイ、一体何を売りつけているんだ」」」
車を走らせるたびに、街を歩くたびに「一体何を輸入するんだ?」「誰が電話するんだ?」と気になって運転に集中できなくなった(?)私は、この謎の正体に迫ってみることに。
いざ調査!まずは電柱の張り紙を確認。やはり店舗名や住所はどこにも書かれていない。そしてどの張り紙にも、同じ電話番号が記載されている。ということで、電話番号で検索してみます。
もし真っ当な代行業者なら、ホームページや、利用者のレビューなど、何らかの情報が出てくるはず。

グーグルマップには住所と店名がヒット。ところが、ホームページや具体的な販売情報などはどこにも見当たらず。情報を得るには直接電話するしかなさそうです。

さすがに用事もないのに正体不明の店に電話する勇気はありません。
とりあえず、ここまでに得られた情報は「海外から医薬品や化粧品などを取り寄せることができる」「国際郵便で直接注文者に届く」ということまででした。
摘発されていない様子を察するに、違法営業ではないが、限りなく黒に近いグレー営業な予感がしますね。しかし、そもそも勝手に電柱にチラシを貼る行為自体が条例違反や軽犯罪法違反にあたるケースがほとんど。スタート地点からすでに「アウト」な存在のはず。
他に情報が無いため、一般的にこれらの「個人輸入代行」が何を扱っているのかを調べてみました。結論から言うと、彼らが輸入を代行しているのは 「海外の医薬品」 です。
いずれも、「病院に行くのが恥ずかしい」「日本の病院だと全額自己負担で高い」という、人には言えない悩みに直結する薬だということ。そしてその多くが「医師が処方しないと手に入らない」ものばかりです。
では、なぜチラシに「ED治療薬あります!」と書かないのか?それは、日本の法律(薬機法)で、処方箋が必要な薬を一般向けに広告することが厳しく禁じられているからです。
具体的なことを書けば一発で摘発されてしまうため、「個人輸入代行」という言葉で濁して、裏でコソコソと商売をしているわけです。
「なんだ、ただの安く薬を買える裏技じゃん」と思った方、落ち着いて考えてみましょう。個人輸入の薬に手を出すのは、まさに命懸けのロシアンルーレットです。厚生労働省なども次のように強く警告しています。
半分が「偽物」という恐怖
WHO(世界保健機関)などの調査によると、ネット等で流通している個人輸入薬の 約半数が偽造品(ニセモノ) だと言われています。チョークの粉を固めただけのものならまだマシ(いや、マシではないですが)。中には、有害な不純物や覚醒剤の原料、ネズミの駆除剤が混入していたケースも確認されています。
死亡例もある重篤な健康被害
医師を通さず手に入るため、思わぬ副作用で健康被害に遭う可能性があります。厚労省の報告によると、「個人輸入した未承認のダイエット注射薬(GLP-1)を使って重篤な低血糖で救急搬送された20代女性」「海外製のシミ取りクリームで顔の皮膚が壊死してしまった70代女性」など、悲惨な事例が後を絶ちません。過去には外国製の未承認ダイエット薬で死亡した事例もあります。
トラブルは「すべて自己責任」
日本の病院で処方された薬で万が一重大な副作用が出た場合、国が医療費などを補償してくれる「医薬品副作用被害救済制度」があります。しかし、個人輸入した薬で倒れた場合、この制度は一切使えません。
治療費は全額自己負担。もちろん、代行業者は責任など取ってくれません。そもそも電話番号しか知らない相手だし。

ということで、電柱の「個人輸入代行」チラシの正体は、「人のコンプレックスとお財布事情につけ込み、健康被害のリスクを丸投げして違法な薬を売りつける危険な入り口」でした。
安物買いの銭失いどころか、 「安物買いの命失い」 になりかねません。
体や心のデリケートな悩みは、誰だって人に言いづらいものです。でも、だからこそ、得体の知れない業者ではなく、医療のプロである医師に頼るのが賢明かと。
最近では、スマホ一つで誰にも会わずに診察・処方してもらえる「オンライン診療」も普及しています。

道端の怪しい広告に騙されず、正しい知識を持って自分の体を守りましょう。苦しくても、恥ずかしくても、最後はちゃんとした病院を頼るのが一番の近道ですよ!
※一部の画像は生成AIを使用しております。
ズケヤマ
個人事業主アトリエアズ主宰。1992年生まれ。「後先を考えない行動力のある」タイプでおそらく経営には向いていないけど、周りに恵まれてなんとかできている。
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